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中国台湾の食文化を学びながらアジアスイーツコース
 
その他テーブルを彩るおもてなし料理教室などございます
 

乳幼児親子、保育のプロのための食育活動


宮城県工業高等学校 フードデザイン授業

2014年よりフードデザイン選択授業でテーブルコーディネート実践を行っております。

テーブルコーディネートをする上で大切なコンセプト表を作ったり、プロトコールに基づいてテーブルコーディネートをしながらテーブルマナーのお話も聞いていただいたり。

また、日本だけではなく、ヨーロッパの食文化やイベント、行事食について歴史や伝統を学んでいただいています。

フードデザイン授業



感激!お手紙をいただきました!
宮城県工業高等学校フードデザイン授業を受けていただきました生徒さまから心あたたまる素敵なレポートとお手紙をいただき、感激しております!
今回の授業で「初めてアフタヌーンティーパーティーをやってみた!」や「美味しい紅茶が淹れられて楽しかった!」「マナーや好きなテイスト、スタイルが明確になった!」など嬉しくなるようなお便りでした。
高校を卒業し、社会人、大学や専門学校へ進学する生徒さん。これから、いろいろな場面でテーブルを楽しむ機会が増えてきます。ご自身でパーティーを企画開催する機会もあることでしょう。そんな時、この授業を思い出して、安全で笑顔溢れる楽しい食空間を演出してみてください。
街のどこかでお会いしたら気軽に声かけてね。ありがとうございました。
インテリア科Sさん
パンチのあるきつめの紅茶は苦手なSさん。日本産紅茶を美味しい淹れ方で淹れてテイスティングしていただき美味しいと言ってくださいました。紅茶にはさまざまな種類があり、産地別でもとても味わいが違うので機会がありましたら是非試していただきたいです。まだ、スコーンの作り方の動画を見ていただき、おうちでも作ってみようと言ってくださいました。是非ご家族やお友達と一緒にお茶時間を楽しんでいただき、「アフタヌーンティー女子」になって下さいね。
3-7組Sさん
5W1Hをきちんと理解してコンセプト作りをし、「それぞれのテーマに合わせてテーブルコーディネート動画を観たのが楽しかった」とありました。また、美味しい紅茶の淹れ方体験で、水の硬度や「ミルクが先か紅茶が先か」のミルクティー論争や紅茶の歴史についても面白くアフタヌーンティーのマナーについても貴重な体験ができた」とレポートしてくれました。是非ご家族やお友達にもお茶する時にスコーンのいただき方なども教えてあげて下さいね。
3年Kさん
美味しい紅茶の淹れ方で「何故こうするのか?そうするとこのような結果になるから」動作には用途がきちんとあるとレポートくださいました。そうなのです。動作には一つ一つ理由があるのです。理解くださってありがとう。一年の中で月毎のテーマを変えたテーブルコーディネートをきっかけに歴史やイベントなどの歴史に興味がおありなKさん。これからも是非深く学んで知りたいことを調べてみてくださいね。
3-C組Hさん
私も猫舌ですよ。
紅茶は熱々のお湯で淹れるのですが、もちろん冷めないうちに飲むことをお勧めしますが、「淹れるのはあつあつ、いただくのはゆっくり」でよいのですよ。やけどしますから、ゆっくりお茶を楽しんでください。カップの持ち方を体験してくださって、アフタヌーンティーでの優雅な振る舞いを活かしていきたいとレポートくださり、とても嬉しく思いました。これからも楽しい紅茶時間をお過ごし下さい。
3-1組Oさん
一日にお茶する時間によってテーブルコーディネート、ティーフード、テーブルを囲む人、呼び名が変わる「英国式紅茶の楽しみ方」について、「紅茶が時計の役割をしている」という素敵な表現をしてくれました。また、美味しい紅茶の淹れ方を実際体験してもらい、「普段の淹れ方との違いがわかった」や、「アフタヌーンティーに興味が出て茶器も集めたい」とレポートしてくれました。是非ご家族やお友達に美味しい紅茶を淹れてあげてくださいね。


家庭科 若山先生
本年度もフードデザイン授業担当の機会を与えてくださり、ありがとうございました。
先生のご指導は生徒様が社会に出て家庭を持ち、生きて行く上で必要な技をさまざまな場面を考慮して素晴らしい授業を進めておられ、この先に一番必要な授業だと常々思っております。

他の学校にはない、テーブルコーディネートレッスンやパーティーマナー、プロトコールなどに触れられ、内容豊富なカリキュラムに受けられる生徒様は本当に幸せです。

このご時世、さまざまな困難や目まぐるしい変化で大人も子どもも心が不安定になる中、今必要な「もの」や「こと」は若山先生がご指導なさっていた「心の潤いや豊かさ」なのだと私も痛感しております。
「新しい生活様式」こそ、家庭単位のステイホーム時間が長くなり、歳時記やイベント、記念日、心あたたまる食卓や生活がよりどころとなり、メインになっています。

また、世界中どの国も重視されている
ESGsやサステナビリティは
企業のみならず
家庭単位でも努力して行かなくてはならない分野です。

進みすぎたIT技術、AIに人々の仕事が奪われつつあり、生活は電気で動く最先端なものにあふています。
その一方で自然災害や破壊、人口増加に伴う燃料、食料不足が叫ばれる現代、
あらゆる危機に対して再び求められるものは、「手仕事」で、もしかしたらアナログこそが世の中を力強く支えていくものではないのか?と感じております。(震災時、強く思いましたから)

「今、世界が必要な知識や技は家庭科に詰まっている」と言っても過言ではないような気がします。


家庭科は「新しい生活の中で一番必要で生きていく、なくてはならない技を学ぶ教科」だとこのコロナ禍、深く深く思っておりました。

また先生とそのような事柄についてお話ししたいと存じます。

これからもご指導をお願い申し上げます。

最後になりましたが、この度の御礼と、若山先生、生徒様のご健康ご多幸をお祈り申し上げます。

みやぎシニア食育コーディネーター
ブリティッシュガーデンスクール代表
井上典子

2020年度

生徒さんの
テーブルコーディネートプランニング


基本の5W1Hを設定し
イメージスケールで判断した
自分好みのテーブルを
プランニング。

作成し、提出された
コンセプトボードを
このページでご紹介したいと
思います。
J科 K.Mさん「大人のParty」
コンセプトをエレガントなウェディングで設定されてます。フランス料理フルコースでの結婚式テーブルプランニング。フレンチシャビーアンティークテイストでグレイッシュにまとめてあります。テーブルアイテムや音楽やカラーもエレガント&クラシックにコーディネートされていて1980年代後半から注目されたテイストをよく理解したコンセプトになっていました。クラシックな高級感のなかに女性らしい上品さが好きなのですね。このような結婚披露宴に招待されたら素敵ですね。
J科 S.Kさん「優雅に朝ごはん」
ヴェルサイユ宮殿やバッキンガム宮殿の広いお城のダイニングをイメージしたブレックファストをプランニング。夢が広がる美しいコンセプトです。映画(アニメ)に出てくるようなロマンチックなイメージがお好きなのですね。具体的にティーカップの模様などもプランニングされて、ペールでパステルカラーの優しさや柔らかさが伝わります。都築圭P&神楽麗Pのお二人のプロデュース曲を聴きながらの紅茶時間。良いですね。朝だけではなく一日中いたいティーテーブルです。
インテリア科N.Sさん「クリスマスの食事会」 フルートシャンパングラスのステムの長さやフィギュア、テーブルフラワーなどのテーブルアイテム、照明などを具体的にプランニングされています。赤をメインにクリスマスカラーの緑白とガラスのキラキラ感を加え暖かな冬のテーブルを演出。パブリックスペースのクリスマス料理の充実さが豊かなクリスマスをイメージできる正統派の中に生き生きとしたコンセプトになっています。食から元気をもらえました。
インテリア科M.Mさん「White Christmas」 今年のトレンドクリスマスカラーを敏感にキャッチでしたね!
スノーホワイトのオーナメントやリース、スワッグなど白やシルバーなどをメインにしたクリスマスが2020年風です。モノトーンでまとめたテーブルアイテム。クロスの黒がお皿の白とお料理が映え(バエ)ますね。モノトーンはどことなく冷たく暗くなりがちですが、白のオーナメントやセンターテーブルを草木花にしたりそこはかと優しさを演出。友人4人との会話を楽しみながらクリスマスを祝えそうです。
インテリアR科K.Lさん 「Winter Afternoon」テーブルアイテムがフランスリモージュではないかな?と思うテイスト。2021年流行るであろうオーキッドを上手に使ったコンセプトになっています。明るい紫はフェミニンで上品、洒落たイメージになるので、友人と楽しむ冬から春のテーブルにぴったりだと思います。パティシエから用意してもらったスイーツと紅茶を純粋に味わえる午後のひと時。心が幸せに満ちているテーブル時間の演出。素敵です。
インテリア科H.Hさん「HappyHome
Christmas!」 プランニング通りみんなでわいわい楽しめるクリスマスパーティーになりそうです。午前に用意したお料理の数々。ボリュームがあり、大勢の家族、友人がお腹いっぱい幸せになるテーブルです。招待された方々もお料理持参のポットラックパーティー。欧米ではよく楽しみますよね。クリスマスカラーを上手く使いセンターピースを柊、ポインセチア、みんなの好みが必ずあるロールケーキタワーやドリンク、ポテトサラダをツリーに見立てたお料理を置き、またそのデザイン画を描いてイメージ。まさにフードデザインを上手にされています。
R3科T.Mさん「ハロウィン」
家族で楽しむハロウィンパーティーを子どもの楽しみのためにプランニング。ハロウィンカラーのオレンジと黒、そこにサシ色紫を使って上級カラーコーディネート。自然素材のリアルかぼちゃや紅葉した木の葉、まんまるのキャンドルやランタンをフィギュアにし、お皿も厚みのある陶器にしたり、お料理も具体的であたたかみがあり、ビタミンカロテンカラーに元気になれそうなテーブル。ポップに演出されて家族の笑顔がイメージできます。

R3科S.Kさん「クリスマスの夜に」
伝統的の中にあたたかみがあり、ほっこりとして安心感のあるクリスマス。自然素材の敷物を位置皿にして、センターピースも、枝物や木の実などを置くなどハードカジュアルをきちんと理解した上級な手法です。ワイングラスが柊の手描き模様がされていたり、お菓子も繊細なパティシエが作るスイーツではなく、ブッシュドノエルを自ら作るところも、クリスマスを準備するところから楽しんでいるトータルコーディネートが特別なテーブルであることをプランニングに反映されてます。
R3科O.Sさん「ハワイアン」爽やかで澄んでいてみずみずしいハワイアンのテーブル。南国の楽しいイメージが伝わってきます。お友達とのランチやスイーツ、紅茶を楽しめるテーブルですよね。外からの風や波の音、ココナツの香りが伝わってくるようです。センターピースの花器がココナツでできていたり、プルメリアやデンファレ、ハイビスカスを選んだテーブルフラワーも南国気分を盛り上げてくれます。このテーブルで旅行のプランニングもできそうですよね。束の間のバーチャル旅行が出来て嬉しかったです。
M3 S.Kさん「彼女にプロポーズ」
胸がキュンとする男性ならではのコンセプト。ロマンティックテイストを心がけてコンセプトプランニングしています。テーブルの上のお料理がイタリアンのフルコースにしたり、飲み物がスパークリングで、フラワーはピンクのバラ、ライティングを間接照明にと具体的で、人生の中で大切な場面を緊張感のなかにロマンティックで柔らかな部分をフィギュアで表現されていました。バシッと1枚の写真にまとめられるくらい、コンセプトが芯にあるようで迷いがないところからコンセプト作りを学習済みか、慣れている感じがします。「40階でのレストラン」からのイメージが特別な日であることを設定していて、男性がエスコートして食空間を楽しむ感じが良くでています。近い将来、実現されると良いですね。
C3F.Yさん「非日常」
県工の男子生徒さんは好みの把握がしっかりしていてコンセプト作りが上手で素敵です。(もちろん女子もコンセプトプランニングに慣れている感じが流石!と思いました)きっと個性を生かした高校生活を送ってきたのだと思いました。感動したのはテーブルフラワーに「睡蓮」を選んだところやカラーをは白、ライティングを「白と黄色の淡いライト」と具体的でシンプルを心がけていたコンセプトでした。そのため、お皿を白一色にしたり飲み物も白ワインと飾り気は省き、食材や料理、飲み物のカラー、間接照明自体をフィギュアにしたところが飾りの引き算が出来ていて上級なコンセプト作りです。非日常だけれど、コンセプト作りではこのシンプルさがご自身の中で一番好きなスタイルとしっかり把握されていて、非日常がおそらく心の中で日常なのでは?と伝わってきました。
Y.Mさん「クリスマスパーティー」
Ariana Grande - Santa Tell Me ♪を聞きながらのクリスマス♪盛り上がります♪盛大に家でお友達と楽しくパーティーをする姿が浮かびます。カラーの指定を赤白緑のクリスマスカラーにし、ケーキが主役とありましたから、そのケーキを大きなラウンド型いちごショートケーキにするあたりが今年流です。赤いいちごの切り口が萌え断になりそうですよね。お料理も七面鳥や大きなボウルのサラダとあり、友達と気取らずリラックスしたテーブルを考えられています。食後酒としてアルコール度数が高いテキーラを選ぶあたりが、長い時間賑やかにパーティーを楽しむ計画が伝わりました。食と音楽は欠かせない組み合わせと思わせてもらえたプランニング。楽しそう。招かれたいです!
R3 I.Sさん「暑い夏の日影でランチ」
コンセプトプランニングを読んで、心あたたかな気持ちになれました。おばあ様のお家の丁寧に手入れされたお庭で一緒に食事する優しいコンセプト。テーブルアイテムは夏のガーデンテーブルらしくナチュラル素材を選び、黄色やオレンジをアクセントにコーディネート。クロスやお皿にグレイを選び、そのお皿やスキレットにのせるお料理もキッチンガーデンで収穫したお野菜をお料理したかのようなヨーロピアンランチで上級者コーディネート。フレンチカジュアル感が出ておしゃれで安心感があります。おばあ様もお孫さんと一緒にランチ出来て笑顔が溢れたテーブルイメージで、心も体も元気になれそうです。


いかがでしたか?

実際にテーブルコーディネートを体験してみて、テーブルの上に表現する楽しさを実感していただけたと思います。

コンセプトを考えることによって何が必要か必要じゃないかを明確にできたことでしょう。


テーブルコーディネートは飾るためのテーブルではなく、大切なのは「安全に楽しく食事すること」です。それが出来てこそ、真のおもてなし、テーブルコーディネートの目的になります。

そのお皿には何のお料理をのせるお皿なのかを考えながらセッティングすると、ただの飾りだけではない、すてきな食卓をコーディネートできます。これからも集うとき、楽しむ時に今回学んだコンセプト作りを思い出して楽しくコーディネートしてみてください。

 

宮城県工業高等学校の家庭科若山先生はじめ、諸先生方、大変お世話になりました。生徒の皆様も短い時間でしたが楽しい時間をご一緒でき嬉しかったです。また、お会いしましょう。

 

みやぎシニア食育コーディネーター 

ブリティッシュガーデンスクール主宰 

井上典子